いつも眠そうにしている14歳(享年12歳)の女の子。3歳上の姉によく懐いている。
3年前の春、交通事故に巻き込まれる。母に庇われたため一命は取り留めたものの、両親は亡くなった。このときの外出は、ろこが可愛い服を買って姉を喜ばせたいという名目であったため、「わたしがあんなこと言わなければ……」と罪悪感に駆られ、鬱を発症。耐えきれず、翌年の春、両親の命日に桜の木の下で大量の睡眠薬を飲み自殺した。
その亡骸に寄生虫のような生命体が入り込み、現在はその寄生虫が身体を操っている。周りの誰もが彼女が死んだことを知らない。記憶や性格などはある程度継承しており、傍から見ればどこも変わったようには見えないが、本人(寄生虫)にとってはこの世実感の持てないものなのでどれもが新鮮に見えている。
寄生虫は純粋に人間生活を楽しんでおり、周りの人間に危害を加えようなどと思うことはない。
学習能力が非常に高く、姉が家にいない間に自らの身体が腐敗しないよう独自の技術で身体を作り替えており、半分ぐらい人造人間である。身体自体は死体なので成長することは無い。
生前は寝ることが好きだったが、死因が睡眠薬によるものなので現在は眠ることに対して抵抗がある。
両親が亡くなってから姉が自分に対して依存気味である事をどこかで察しており、それを受け入れ姉を癒す日々を送っている。姉だった女の子を癒やすことで、自分の中にいる罪悪感から救われようとしているのは本人も気づいていない。